多重債務者という言葉の誤解

1.最初から消費者金融複数社借入れして多重債務者になるわけではない。
 最初は銀行、信販などを利用していた。

2.多重債務者がヤミ金に借りに行くわけではない、過去に事故なりあるいは審査に通ら ない理由があって、借りるところが無くて行くのである。
 なので、ヤミ金を借りた人の総債務額はとても少ないといっていい。

3.税金の滞納者から多重債務者の掘り出しを進めているが、税金の支払いを再三督促さ れて消費者金融を利用するケースは、本当に多い。なぜなら税金の滞納により、金融 公庫が利用できなかったり、国保税を滞納しているので高額医療の還付を受けられな いというような相談はかなり耳にする。

4.弁護士は本当に多重債務者の救済にふさわしいのか甚だ疑問に思う。
 債務者の選択肢が、破産、整理、個人再生しかない。
 借入れ先はともかく何かの目的を持って債務が出来たのに、借金によるお金で培って きた努力を全て踏みにじってしまうという危険がある。

5.今回の法律で本当に借りれなくなるのは、多重債務者ではなく何処からも一時的にで も借入れが出来ない本当の弱者である。
 病人を抱えていたり、高齢だったり、低収入だったりという方たちである。
 
6.そもそも弱者は、高額な借入れをすることが出来ない。
 今回の法で、この弱者に貸し出しをしてきた小規模業者のほとんどが、業界から姿を
 消す。この人たちは明らかにヤミ金の餌食になっていく。
 ヤミ金に手を出し職自体を失ったら、この人たちはみんな生活保護の申請に並ぶ。

7.小規模業者が多重債務者に貸すことはまず無い。
 多重債務者は大手が作り上げたもので、大手のお客様達いわゆる大手消費者金融
 金の卵を産むニワトリの最終形なのだから。