さんまの力

銀行で近所の不動産屋の社長とばったり。

御歳81歳。

ひそひそと私に話しかけてくる。

最近医者にすすめられて、少しの睡眠剤を服用しているのだと。

その薬の量が増えていって、薬物中毒になったらと思うとよ。

だから誰にも言ってないんだと。

確かにこの社長、私のことを光栄にもマブダチだと思ってくださっていて

なので、私も言葉を選んで。

「さんまちゃんも五年ぐらい飲んでるといってましたよ」

「ただ、夜中にトイレに行くときだけは気をつけないと」

ともいってましたと。

そうしましたら、

「さんまちゃんもねー」と。

なんとなく、自分は罪人ではなかったかのように

ホッとされた顔してました。

さんまちゃんは、偉大だ。