善人は、なぜまわりの人を不幸にするのか

善意の人々は、自分の好み、自分の思想、が正しいのだから、それは世間にとってもいいことだ、と疑ったこともない。たとえ正しいことでも、世間では、その正しさが相手を苦しめることもあるなどとは夢想だにしないのである。もちろん家族や世間を困らせるのは、いわゆる犯罪であり、悪意や憎悪である。しかし善意もまた、時には油断がならない。
本書「まえがき」より


たまにはランチしようよ。

そうやって電話をしてくるときは、必ず相談事。

今回もまったくといっていいほど、前回と似たような案件。

仮にランチに誘った彼を丙としよう。

当事者を甲と乙。

丙は甲と友人関係にある。

丙はまた乙とも友人関係にある。

貸借関係は甲と乙。

まあ、丙を善意の仲介人ということにしておこう。

前回は甲が○ク○で乙が素人。

今回は甲が○欺○で乙が女性。

善意の仲介人は、トラブルになると


明日につづく。

事務長からお誘いの電話が入ったんだもの。