地方税法〜話せばわかる

先日16日に、とある個人事業主の奥さんが血相変えてやって来た。
通帳を見てみると、本日地方税滞納で元請からの入金と残高全額が差押されていた。
総額1,350,000円。
どうしたらいいでしょうかという相談。
従業員が一人いてその給与と外注の支払いが本日だとのことで、青ざめている。

私の感想は、最近市役所の差押はとてつもなく早いということ。
今まで一桁ではないこういう話をきいている。
最初に滞納すると、一度だけは分納に応じてくれるが、もはや二度目の仏の顔は存在しない。

給料債権については、その4分の3については差押ができないとされていますが、いったん銀行に入金されてしまう
と給料債権ではなくなりますから、全額を差し押さえることができることになります。これは受け取っている年金
がある場合でも同様です。
ただ、153条で差押禁止債権の範囲の変更ということが出来ますが、今日の今日というわけにはいきません。

さて、どうする。

本人には、旦那を現場から呼び戻して、知っている市会議員か県会議員に一度連絡を入れてから
市役所にかけ合いなさいといいました。
それから、現在に至るまでの税務申告や滞納している税額や期間を聞きましたが。
なんというか......
14.6パーセントの延滞金が重くのしかかっている。
しかも20年間黒字申告。
なんというか、開いた口がふさがらない。

というようなお話だったのですが、本日その方の母親から電話がありました。
話によると、半額近くを戻してもらったそうです。
これは、予想を裏切りました。
当然、翌月からは現金集金にするそうで.....

もちろん業種にもよりますが、年間2000万ぐらいの商売なら
5〜7万ぐらいで受けてくれる税理士たくさんいます。

ただ延滞する方が悪いのだけど、最近の市役所

脅しだけじゃあないですよ。