グレーゾーン

実にいやな響きのことばです。
利息制限法と出資法の狭間のことを指す言葉です。
ここ15年の間にどんどんこの狭間が狭くなってきて、来年はいよいよなくなっしまう
ような気配です。当方がこの仕事についたとき、出資法の年利は54.75パーセントでした。
それが、40.004そして29.20パーセントになってしまいました。

では、ひとりでこの事業をしていく場合どのくらいの資本が必要なのか。
大手の平均貸付利率は22.5パーセントぐらいと聞きましたが、それは中小でも
変わりません。かりに、3000万円の資本ではじめたとするとフルに稼動できたとして
6.750.000円。これは、ぎりぎりの線です。しかも平均貸付が200.000円とすると、ひとりで
150人のお客様を管理することになります。大手では一人で大体800人ぐらい管理しますので
楽なのかなと思いきや、申し込み-貸付−入金−帳簿というようなすべて一人でまかなおうとするとかなり無理があります。
けど、このような小規模の貸金業者が大多数を占めているのです。

弁護士団体などは、多重債務の問題はすぐ金利にあるから金利を下げろといいますが
なぜ、貸付金額を抑制しようとはしないのか不思議です。
この、グレーゾーンの金利で何とか経営している高齢の経営者を守るためにも
金利は、これ以上下げないでほしい。

金利引き下げ反対!