これに犯られたんだ

会社の下の信号待ちで止まっている車を見て感慨にふける。
そして懐かしいパンフ発見。
このパンフを見て、やっぱりサソリの毒に犯られてしまった。
娘が3つぐらいのときだったろうか。
嫁を説得して、浦和のJAXに行ってすぐに決めてしまった。

FIAT アウトビアンキ A112 ABARTH

1000ccで70馬力位だったろうか。
左ハンドルで100Km/Tだすのに、3000回転も回さないといけない車だった。
ただアバルトのマフラーの音は、高回転になるとフェラーリ顔負けの高音。
確かラリーカーでは、圧縮比13まで上げていたっけ。

こんなにちっちゃな車で家族3人でいろんなとこ行きました。
炎天下の中、海に向かったのはいいが大渋滞。
なんとこの車標準では、エアコン着いていません。
娘が脱水症状で危ない目にも会いました。

中古で100万円位のをローンで購入しました。
3年ぐらい乗ったでしょうか。
嫁が一人で乗っているときに、づっと後ろを着けて来る不審車両にいきなり、この車売ってほしいといわれ「マフラーもう少しで落ちますよ」といったのですが、直して乗りますというので、嫁もその言葉が気に入って、50万ぐらいで売った記憶があります。

イタリア人は、大昔から小粋です。
排気量を上げようとせず、部品のすみからすみまでチューンして性能アップさせる努力をします。いわゆるカリカリにというやつです。
そのABARTHの毒にイタリアの若者だけではなく、日本の車小僧もやられてしまうのです。