戦争って
昨今の戦争映画、あまりにもリアルすぎて
見た後に、戦争はしちゃいけないものって感じるより
人間ってなんて残酷な生き物で、そんな血が流れている自分に嫌悪感
すら感じるかのようで。
私たちの子供の頃の戦争映画といえば、正義の味方アメリカ軍が
悪の巣窟ナチスドイツをやっつけるみたいな
所謂ヒーロー物のような要素が多分に含まれていて。
やっつけるとスカッとしたり、作戦が成功するとホッとしたり。
一種の勝負事のような。
ただ、このごろ(プライベートライアンあたりから)の映像は、銃撃戦の激しさや
殺されるかもしれないという究極の恐怖がすごぎて。
「うっうー」、なんて言いながら兵士が死んでいくシーンなんて一つもなく
拳銃で撃たれると、こう血が飛んでこう肉片が散るという
まるで数メートル傍にいてみているかのような。
ハクソーリッジなんかは、人体の壊れ方の映像が特に。
ここまで見せられると、どちらが正義なのか全くわからなくなってしまう。
戦争って、兵士同士が戦っているものなのだなって。
人は、ここまで残酷になれるんだって改めて思う。
別に家族や恋人を殺されたわけでもないのに、命令だけでそこまでできるんだと。
では、命令してる人をやっつけるのが手っ取り早いのかというと
そうではないらしい。
あの国のトップとか、あの指導者とか、スナイパーに殺ってもらったらいいのに。
なんて会話したり思ったりしたこと、かなり多くの人考えたことあるんじゃあないかな。けど、これは安易にやってはいけないことを大昔からみんな知っているのよ。
日本にしても、戦の中で戦国武将の首をとってもいいけど、いきなりその国の殿様や
家臣の命狙っただけで、村中焼き討ちにあってしまうことはみんな周知のことなのよ。
第二次大戦でも、あまり賢くない上層部がハイドリヒの暗殺を命令実行したことで、
13000人の人が報復として殺されたのだから。
私的には、秀吉もヒトラーもよく似ていると思っているのだけど。
誰もが知っている教訓なのにもかかわらず、いまだに延々と繰り返されている。
軍事力を持つ国ともてない国。持つ国が誤って持たない国の民間人を死なせてしまう。
すると軍隊がないので、報復攻撃さえ出来ない持たない国の人は、一番のダメージを
考え刺客を送り持っている国の民間人を殺す。殺した人自身は本懐をなしえたが
しかしその人の出身である町自体がミサイルでなくなってしまう。
その連鎖が、つづいていく。
結局は、軍事力を持っていたほうが戦争は起こらないんじゃあないだろうか。
町を破壊したり、人を殺したりする武器だけど
持っていたほうが、使わなくて済むのではないかという矛盾。