Vanden Plas

この名前をつい先日まで
「バンデンプラス」と読んでいた。
なんでかなあと思いをめぐらせると、この名前がついた車があったのよ。

学生の頃、神保毅がフィアット500を探し回っていたときがあり
N360で街中をうろうろしていたら、ガラス張りの古い玄関の中に
エンジ色の小さな車を発見して

「あっ、バンデンプラスプリンセスだ」と叫んだのよ。神保が。
普通だったら一瞬の通りすがりなのだからMGかミニかに見えるのだけど。
実のところ私もオースチンミニとばかり。

車を降りてガラスごしに見ると
「ほら、バンデンプラスプリンセスだろ」と。
私は当時そのような名前の車も知らなかったし。

神保の説明では、貧乏人のロールスロイスって呼ばれてたんだと。

かくして神保は、この一見店舗とは見えない車ブローカーから
フィアット500を買うことになるのだが。


こちらはプリンセスMk-3

で、このバンデンプラスではなくてバンデンプラは
車体メーカーなのだけど、かのロールスロイスベントレー
車体製作をしていたわけです。

ああ、だから貧乏人のロールスね。
となるのですが。

どうして今になってこの間違いに気付いたかというと
昨日相方が、白洲次郎の逸話を何個か教えてくれて
そこから最近のNHKのドラマはお金をかけているという話になり。
そしてドラマ「白洲次郎」でも本物のベントレーが使われていたと教えてくれた。

で、その伊勢谷友介扮する白洲次郎が英国ケンブリッジに横付けする
ベントレーは、実際に白洲二郎が留学時代に乗っていたものかどうか
ということに。


あらま、登録番号がXT7471。

ロケもイギリスだし
こりゃあ本物だわ。
と思っていたら
オイリー・ボーイの劇用車紹介 | NHKドラマスペシャル 白洲次郎

逆でした。
当時白洲次郎が実際に英国で乗っていたベントレーは現在日本にあり
英国ロケでは、別物を借りて撮影していたようです。

そして所有している方は、加須の涌井ミュージアムの涌井さん。
吉田茂のロールスもお持ちです。
1924 Bentley 3Litre #653 angle6| WAKUI MUSEUM

見学に行かなければ。