片面印刷
「この無責任、この無恥、このことが私ども非常に恐るべきものであると考える。
我々は、今に倒れるような内閣に向かって別に辞職しろ、
などということは言わない。
我々が迫らなくとも、自ら倒れるのであります。
5月に倒れるか、6月に倒れるか、
瀕死の内閣に向かって我々は辞職せよとは言わない。
勝手に倒れるがよろしい。」
なんか、現在の与党民主党にどこぞの野党議員が言っているようにも見えますが。
これは、昭和2年3月19日に野党政友会の板野友造議員が当時の与党憲政会・若槻内閣
に対して放った言葉です。
やっぱりなんか似てるような。
大正12年に関東大震災が起こり4年後の昭和二年3月に第1次昭和金融恐慌に突入する。
所謂、地震手形の焦げ付きが原因。
不謹慎ではあるが、当時の大蔵大臣片岡直温の「現に今日、正午ごろにおいて
渡辺銀行がとうとう破綻を致しました」という、偽情報発言が発端となったのだけど。
すぐに取り付け騒ぎになり渡辺銀行は本当に破綻したのでした。
その取り付け騒動に対処する為に刷られたのが、片面しか印刷されていない200円紙幣。
なんだって。
勉強になったけど、歴史が繰り返されないことを祈ります。