職業選択の自由〜自分〜

何でこの商売についたのか、思い出そうとしても当時確固たる理由をもたなかったから
だと思うが、まるで思い出せない。小さいときから、将来はインテリアデザイナーに
なろうと思っていたのに。合格した大学は、美大と工大。
美大は、親の猛反対にあい断念。補欠合格した工大は、機械科。
なぜ、第2希望が機械科なのかもまた、覚えていない。
ただ、思っていた程甘くはなくほとんど、授業を休むことはできなかった。
今記憶にあるのは、4年のとき1年間ホバークラフトの研究をしていたこと。
ホバー内の浮力を効率よく上げるための流体力学。寒い大学の実習室のことばかり。
建設機械の会社に入社し、営業では結構いい成績だったけどやはり好きではないので
3年で退社。その後金融会社へ入社。2年で新店の店長に。
泥棒に入られたことがきっかけで、退社。30歳でやっと独立。
45歳でやっと職業に対するポリシーみたいなものが、芽生えてきた。
身内や妻にかなり心配をかけて生きてきただけに、職業を振り返っての後悔は
ぜんぜんない。キチンとしていないから、大切な時間の中での自分の思いも
忘れてしまっている。それだけが悔しい。