一年
電力100万kWを作り出す、原子力湯沸かし器は、一基で一年間に1トンのウランを燃やす。
実際エネルギーとしては、300万kWを出しているのだけど残りの200万kWのエネルギー(熱)は
無駄に海水温を上げるのに使われている。
ウランを燃やすと核分裂生成物を200種類ほど作り出してしまう。
その中には、かなり人体に有害なセシューム137なども含まれる。
その核分裂生成物は、広島原爆の170発分と政府は行っているが、実際は400発以上何だそうだ。
ただこの湯沸かし器は、絶えず冷やしておかなければならないという厄介なもの。
核分裂を止めることは可能だが、核分裂生成物が発する21万kWのエネルギー(崩壊熱)はすぐには
とめることが出来ない。
2号機は、爆発を免れたように見えるが実際はここが一番セシュームを放出している。
そんな湯沸かし器が爆発してから1年がたつ。
小出洵教授の話が頭に残る。
日本は戦争に負けたが「国敗れて山河あり」、そう大地があるじゃないか
がんばろうと。
しかし、今回の事故は大地も失ってしまった。
福島の人々は、逃げなければ身体が潰れ、逃げれば心が潰れる。
なんと愚かな物を作ってしまったのか。