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電話がなり嫁がでる。
「.........でございます」
最近、何処からの電話にも「ございます」と答える。
話し声のトーンがやたらと高い。
どうも富山の私の同級生からのようで、私の同級生の中で唯一嫁が気を許せる
ヤツのようだ。
電話の内容は、ついに隠居生活に入ったと。
そう、われわれの念願である隠居生活にヤツは達したのでした。
しかも自慢げに。
んー、先を越されたー。
私が気になっていた長男の進路なのだが(東北大の工学部3回生)
「あいつは大したことがない、今は長女の方に期待してる」と。
長男より出来がいいから、今から(高校生)医者の道に進むようにしむけているんだと。
オイオイ、大したことないってさ、私らというよりお前の頭のことを棚に上げてるじゃん。
「誰に似たんだろ。嫁さんの実家は魚屋だし。」
確かに。
「医大を出すぐらいの金はもっとるわ」って。
おー。
なんていうか、いつの間にか昔ながらの彼に戻ったようだ。
「3月にそっちに行くから、きれいな奥さんに会えるの楽しみにしとるちゃ」
まー、口も達者なままで
そりゃあ、嫁もテンション上がるわな。