○○○は見た
連休前の週末。
3時過ぎに銀行へ行った帰り道での出来事。
向う口の銀行で用事を済ませ駅のこちら側に降りる階段。
ゆっくり降りていくと、上でなんやら気になる声が。
「それじゃあ、口座作れないわよねー」「可愛そうに」
60を少し過ぎたぐらいの女性がキャップを深々とかぶった
20代の男性に向かって発していた。
その声の大きさに男はびびった様子で、まわりをキョロキョロ。
なんか怪しい。
女は、茶封筒を小脇に抱えて少しも動じることなく笑っている。
どうみても知り合い同士ではなさそう。
ほんと怪しい。
階段の踊り場から凝視する私。
どうも犯罪の匂いがする。
なんとなく、口座の売買が行われていたのではないかと疑いたくなる。
いやに怪しい。
ただこの60歳ぐらいの女性、何処で口座売買のことを知ったのだろう。
携帯の闇サイト?
そんなのこの人に見つけられるだろうか。
ネットで探してみても、おいそれとはそんなサイトは探し出せないぜ。
不思議だ。
しかし「それじゃあ.....」という言葉がきになる。
何かの理由があって口座が作れないわけだよね。
それがもっともらしい言い訳だとしても。
「実は派遣切りにあって、住まいも追い出されて今はネットカフェで生活
してるんだけど。バイトの給料が振込みされるんだけど口座持ってなくて。
身内の口座でもかまわないからと言われたんだけど。身内もいなくて。」
そんなこと言ってたのでしょうか。
ただ女の方も、そんなウソ百も承知でかわいそうといっているような。
しかしどんな理由があるにせよ、口座を売るのは犯罪だぜ。
などと考えているうちに二人は消えていた。
毎日のように振り込め詐欺のニュースが地方版に出ているが。
私の考えすぎなら良いけど。