二次世代

60年代の車を欲しがったのは、何時のころからだろう。

小さいときに近所で走っていて好きになったとか言うわけでもなく。

明らかに80年代に入ってから、とりつかれたに違いない。

80年代の国産車といえば、角ばったガンダムのようなデザインの車が主流で、それに対する反発からだったのだろうか。

小矢部という町の解体屋の隣の納屋にあったのを、10000円で頂いてきたのが始まりだった。

「物好きだねー、廃車してるんだよ」

45キロ離れた、知り合いの息子の修理屋まで牽引して運んで、車検をとってもらったっけ。

ガソリンタンクの中が少々腐りかけていて、それを外して直すのに時間がけっこうかかったような。
後は、バルブのクリアランス取り直したら、再生されたはず。

N360のDXだったと思う。

本当はDXではなくSのほうがよかったけど。

しばらく汚いゴールドの純正色で乗っていたけど、後に濃紺に全塗して

ベレGミラーに換えたぐらいで、後はいじらなかった。

1年半ぐらい、バイト先と学校の足として使ってたけど。

知り合いのサーファーのご夫婦が売ってくれというので、80000円で売ったっけ。

確かギアシフトが不思議なところから出ていて。

シトロエンのデーシーボーのそれと似ていた様な。