天国


朝会社に入ろうとしたら、向かいの整備工場にとてもビンテージなセダンが。

斜め後方から見てたらねてっきりマルニ(BMW2002)かと思っていましたら、どうも小さい。

そーです、日産ブルーバード410です。

初年度登録が昭和40年。

ナンバーも埼玉の埼だけ。

ヨーロッパ車と間違えたのも無理がないのは、この車デザインがイタリアのピニンファリーナなのです。

整備工場のオヤジ曰く、車庫にずっと入ってるから。ただ今の軽よりパワーないのさ。

だそうです。

塗装も新車当時のまま。

周りに海が無い土地ならではの、保存状態でしょうか。

この土地、車にとっては天国なのです。


1963年9月には初のフルモデルチェンジを果たし、スポーティなイメージを前面に打ち出した欧風の4灯式ヘッドライト、特徴的なテール下がりのシルエットなど、イタリアのピニンファリーナによるデザインは、日本車離れしたオリジナリティで当時の話題をさらっています。
また410型の話題としては日産初のモノコックボディ採用という点も挙げられます。これにより車格は310型より大きいものの実際には大幅な軽量化を果たし、それでいてボディ剛性を向上させています。エンジンは310型の2機種を継承しましたが、1964年には1200cc車にSUツインキャブレターを搭載した「1200SS(=スポーツセダン)」を追加しました。そして1965年5月には、1000ccと1200ccを廃して直列4気筒OHV1300ccに刷新。さらには、後にブルーバードの伝統となるSSS(=スーパー・スポーツ・セダン)の名を冠した「1600SSS」を発売しました。シルビアやフェアレディ1600と共通のSUツインキャブ仕様エンジンを搭載して、スポーツ志向のドライバーに支持されました。


トランクの右フェンダーの裏側に黄色のフレーム。

そうです、このブルーバード、モノコックボディーなのです。


一番錆びて腐りやすい、トランクリッドのピラーもぜんぜん錆びてない。

マルニにも、所謂「えび茶色」があったと記憶しているが、今見るとなんとなくいいかも。