資金使途

我々の使っている借り入れ申込書の一番下に書かれているもの。
うちでは、ここが特に重要です。
いくら支払能力が期待できても、この理由が納得できないものには、貸しません。
もちろん、借りた後の行方を追いかけるわけではありませんが。
特に、若者の場合「免許取得」「習い事」「歯科治療費」などは端から信用していません。お金をためてからしなさいといいます。というより、本当の理由を探ります。
その中には、かなりの割合で借り入れをする必要のないものが存在します。
マルチ、示談金、脅迫などの事件性があるものが、数多くあります。
若者たちは、ある意味突っ込んで我々に聞いてくれるのを待っているような気もします。
だから、デスクのアドレスブックには、相談窓口の電話番号がかなり多い。
DVの相談窓口なんてのまでありました。何で必要としたんだっけ。
そうそう、夫の暴力がひどくて子供と家を出てきて、友人の家に居候しているんだけど
アパートを借りる資金を貸して欲しいという話。居候で無職の方に貸すわけにも行かず
その時、地方庁舎のポスターで思い出して窓口の電話番号をお教えしました。
当県は、DVで被害にあっている方には、かなり手厚いそうで。
仮住まい、アパートそして働けるまでの生活援助までしてもらったそうです。
話は、それましたが何をいいたいかというと、本当の使用使途を聞き出さなければ
ならないということ。万が一事件性があって、お客様が事件に巻き込まれたり、あるいは
貸したお金がそのまま暴力団資金源という事も往々にあるのですから。
電話がかかってきたのも、何かの縁です。忙しいかもしれませんが、うそかもしれませんが、聞いてあげましょ。うそを見つけてあげましょ。そのことで凶悪事件の芽をひとつつぶせるのかも知れないのですから。