せぴあ2

私の写真の話に嫁は

「あらま、うちには8ミリがあったわよ。お手伝いさんもいたし」

そんな自慢げな話にふと。

そういえば、うちにもお手伝いさんではないけど、夏の忙しい時機に毎年住み込みで手伝いに来ていたおじさんがいたなーと。

学生のバイトにとってかわるまで、10年以上は

来ていたろうか。

夏が近くなると、そのおじさんが来るのをたのしみにしていた。

何という名前だった?

最近の名前は直ぐに忘れるのに、1分かからずに思いだせた。

菅野さん。

屈強な体格だけど、いつもニコニコしていた記憶がある。よく腕の筋肉を比べては、まだまだ

だなと笑われた。

日本酒ではなく濁酒が好きだって、ばあさんからきいた。

ある年から来なくなり、体調を崩してるらしい事をきかされた。

親父と何度かお見舞いにいった記憶がある。

そういえば、当時は活気があって。

漁師達も気風があったなあと。

ただ最近、田舎のウニがよくテレビで取り上げられてきて。

また昔のように活気をとりもどすのかなどと。

いや、ないな。