German think

角角の車が日本では全盛期だったころ

ターボという言葉の響き(この年の流行語大賞だったろうに)

ガキ達が振り返っていたころ。

Kが実家から02を乗って返ってきた。

代行のバイトをしていたこともあって、かなりの車種を

運転した経験があってもなお

この車には叶わないと、素直に思った。

私の周りの車好きの小僧たちも、口にはしないが

そう思っていたに違いない。

では、何が違うのか。

それは、かなり強欲な小僧たちのほとんど全ての欲求を

満足させるものだったからである。

街を走っても、田舎を走っても、サーキットを走っても

コジャレたレストランに横付けするにも

パーフェクトだったに違いない。

しかも、それにレース実績が加われば鬼に金棒。

ああ、未だに私はクソガキだ。

オレンジのM3、フィアット600、レッカーされるエラン。

クソガキは、最高だ。