2013/09/23
グレゴリー・ヤツコ元米原子力規制委員長の講演 より
興味深いものが以下の二点。

ヤツコ氏を規制委員会から追い出したアメリカ原子力産業界だが、1979年のスリーマイル島原発事故以来、新規の原発は1基も建設されていない。アメリカの原発は一時104基あったが、逆に2012年以降、古い原発廃炉が相次いで決まっている。ヤツコ氏が委員長を辞任した直後、NRCは核廃棄物の最終処分の基準が決まるまで、新規原発建設や稼働期間の延長を認めない決定を出している。

サンオノフレ原発福島第一原発に立地状況が似通っており、複数活断層の間にあることが判明。また、米国の原発事故での賠償上限額が126億ドルなのに対し、原発から48km圏内の都市住宅価格は約4355億ドルと、賠償額を大幅に上回る試算が出た。こうした数々の問題が浮上したことで市民が立ち上がり、地元、州、連邦政府レベルからNRCや電力会社に対して圧力をかけた結果、カルフォルニア州最大の原子力発電所の閉鎖が決まった。

東京電力はもはや破産しているといっていい。
福島第一だけで、もはや死に体なのだから。
福島の人たちは、みんなで助けようよ。
起こってしまったのだから。
ただね、これから稼動させるところはどうなのよ。
何かあったら、納税者に責任がすぐ回ってくるのよ。
いわば、納税者は事実上破綻先(半沢直樹では略して実破と呼んでましたね)東電の第三債務者になるのよ。
なのであれば、物言わせてよ。
近隣住民だけではなくて、国民投票してもいいくらいの事案ではないのかな。

原発は事故を起こすことは、もはや全人類周知の事実。
メルケル首相が決断したように、リスクはすべのものにあるが
ただ、その想定しうるリスクがあまりにも多大な場合があるから
廃炉にしましょうっていうのが、一番納得させられる。